魔法びんの保温性能とその試験方法に関する考察
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概要
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魔法びん内の熱湯の温度降下の過程を, 熱移動形態を考察することによって公式化した. この場合, 式中の係数は多くの種類の魔法びんについて行った温度試験のデータによって決定された.熱湯の最初の温度を95℃と仮定すると, 魔法びんの容量や口径の大きさに関係なく, τ時間後の温度は次式で与えられる. tI=20+27.5exp(-0.6βτ)/1-0.5exp(-0.6βτ) ここにβは, 個々の魔法びんの持っている固有の断熱性因子であり, 数時間の温度を測定することで求められる. 現在, 一般に, 魔法びんの保温効力の判定はJIS法に基づいて行われており, 24時間を必要としている. しかし, 上記の式を用いることによって, 同じ効果を数時間で求めることができ, 試験時間を著しく短縮することが可能となった.
- 社団法人日本セラミックス協会の論文
- 1981-10-01
著者
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