Cu-Al(2%Alおよび7%Al)合金の高温度真空引張疲労破壊寿命と疲労変形の温度依存性について
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概要
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前報告の高温真空引張疲労試験機(真空度10^<-5> mm Hg, 最高試験温度700℃)を用いて,Cu-Al (2% Alおよび7%Al)合金の高温真空引張疲労試験を行った.そして,その疲労破壊寿命ならびに疲労変形の温度依存性を調べた.その結果,次のようなことがわかった.(1) 破壊までの繰返し数,試験温度をN^^-,Tとすると,一般に,(-d log N^^/dT)は2%Al合金のそれより大きい.(2) 2%Alと7%Al合金のN^^-, Tが等しくなる繰り返し荷重は,7%Al合金のほうが約1.6倍2%Al合金より大きい.(3) 2%Al合金,7%Al合金の短いすべり線は,400℃以下の温度で生ずる.そして,2%Al合金のその破壊までの変形は,試験温度が高くなると減少し,7%Al合金では増加する.(4) [(荷重繰返し数-0,2N^^-)/(0.8N^^--0.2N^^-)]-[(変形-0.2N^^-の変形)/(0.8N^^-の変形-0.2N^^-の変形)]曲線が占める位置は荷重繰返し数が大きくなると高くなっていく.7%Al合金に関するその曲線位置は試験温度が高くなるに従って下降する.そして2%Al合金のほうは300℃までいくぶん上昇し,300℃を過ぎると7%Al合金のときのように下降する.(5) dε/dN(最小値)とN^^-の関係は,試験温度や荷重条件のいかんを問わず,[mumerical formula]であった.ただし,εは変形,Nは荷重繰返し数である.
- 社団法人日本材料学会の論文
- 1966-02-15
著者
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