炭酸ガス法によって生成する水酸化アルミニウムの性状
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概要
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炭酸ガス法水酸化アルミニウムの性質をBET法による表面積、ヨウ素吸着量、塩基容量などにより検討した。沈澱物は一般に無定形である。温水熱成により容易にベーマイトゲルになる。このベーマイトゲルは粒子の小さい表面積の大きい高活性な物質である。たとえば熟成温度80℃で30分程度熟成することにより表面積は約3倍増加する。生成する水酸化アルミニウムの性質に反応温度、アルミン酸ナトリウム液濃度の影響は大きい。高濃度のアルミン酸ナトリウム液からの生成物は強塩基性で、低濃度の液からの生成物は弱塩基性の水酸化アルミニウムである。微粒子の分散性のよい高活性な水酸化アルミニウムの生成条件は、低濃度のアルミン酸ナトリウム液(たとえば、0.1~0.2mol/l)、反応温度20~40℃で生成沈澱物を作り、熟成処理(80~90℃で100分間)した試料が最適である。
- 社団法人日本材料学会の論文
- 1967-05-15
著者
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