ポルトランドセメント品質に関する研究の最近の傾向
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概要
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1) 本邦ポルトランドセメントの品質の推移を示し,その強さに関する限り,戦前をはるかにしのぐ程度になったことをのべ,ポルトランドセメント,ことにダムおよび道路用セメントの特性について論じた.2) 安泰性の1つの問題として長期にわたる強さ発現という点から,(イ) JIS法による材齢28日までのモルタル強さを偏重してはならないこと.(ロ) 米国およびわが国のセメントモルタル,コンクリートの長期強さ試験結果において,セメントの種類によっては材齢1年以前においてもモルタル強さが大きく変動するセメントがあること.しかし,コンクリートでは強度低下の現象はみられず,モルタル強さの低下している場合でもむしろ増大していること.(但し,標準養生による)(ハ) 多数のセメントにつき化学成分,粉末度と長期モルタル強さとの相関性を求めた結果,普通セメント,特に中庸熱セメントの場合,材齢28日以前の強さの大きくするための多くの事項は長期材齢,例えば材齢3箇月以後の強さ増進の割合にたいし不利な傾向があるなどを論じた.3) 本邦市販セメント均等性はやや向上の傾向があること,また,セメントの均等性にたいし,最近セメント製造業者が採用し,あるいは研究努力しつつある事項,すなわち,統計的管理方式の導入,迅速分析,オートメーション化などの現状を説明した.
- 1957-12-15
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