婦人科腫瘍における腫瘍関連抗原TA-4の臨床的意義

元データ 1985-06-01 社団法人日本産科婦人科学会

概要

子宮頚部扁平上皮癌関連抗原であるTA-4について,婦人科各種腫瘍における血中濃度を測定し,また,一部は免疫組織化学的に組織内局在を検討した.1)子宮頚部扁平上皮癌症例の治療前血中TA-4濃度を臨床進行期別にみると,上皮内癌8.3%,?a期25%と初期癌では低いが,?b期56%,?期83%,?・?期75%,再発例100%と進行例ではかなり高い陽性率を示し,しかも進行例ほど高値を示す症例が多い.内膜癌,卵巣癌では陽性例はみられなかった.2)治療前高値を示した症例の,術後あるいは放射線治療開始後の血中TA-4濃度の推移をみると,ほとんどすべての症例で腫瘍の消長を反映して明確な低下傾向を示した.3)子宮頚部扁平上皮癌におけるTA-4の組織内局在をみると,上皮内癌では8例中2例,微小浸潤癌では8例中3例が陽性であり,また,浸潤癌のうち,keratinizing type 4例中4例,large cell type 7例中7例,small cell type 6例中3例に陽性像が認められた.いずれも分化型癌細胞に陽性であり,未分化型癌細胞は陰性であった.正常扁平上皮においても,基底層を除く分化型細胞に強いTA-4陽性所見が認められた.

著者

井上 正樹 大阪大学医学部産科婦人科教室
斉藤 淳子 大阪大学医学部産婦人科
斎藤 淳子 大阪大学 産婦人科
上田 外幸 大阪大学医学部
山崎 正人 大阪大学医学部産婦人科学教室
上田 外幸 大阪大学医学部産科婦人科学教室
上田 外幸 大阪大・産婦人科
上田 外幸 大阪大学病院産婦人科
田中 善章 大阪大学医学部産婦人科学教室
田中 善章 大阪大学医学部産科婦人科学教室
阿部 良人 大阪大学産婦人科
山崎 正人 国立呉病院
西野 照代 大阪大学医学部産婦人科
平松 恵三 平松産婦人科医院
井上 由之助 大阪大学医学部産婦人科
平松 恵三 大阪大学医学部産婦人科
安部 良人 大阪大学医学部産婦人科学教室
西野 照代 大阪大学産婦人科
井上 由之助 大阪府立母子医療センター
井上 正樹 大阪大学医学部産婦人科学教室
山崎 正人 国立呉病院産婦人科

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