USEFULNESS OF HYSTEROSCOPY FOR DETECTION OF CANCER IN THE ENDOCERVICAL CANAL
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
コルポ診で不可視とされている子宮頚癌の頚管内癌病変の占拠部位と程度を把握し,狙い組織診を行つて正確な診断を得るため,醋酸加工後頚管内を灌流型子宮鏡で観察した.対象は昭和52年より56年の5年間に当院で手術を行い,子宮頚部縦軸方向の8分割切片で,組織学的に確認した上皮内癌72例,微小浸潤癌16例および扁平上皮浸潤癌44例であり,術前の子宮鏡所見と組織診断を各癌病変につきretrospectiveに検討した.頚管内に癌病変を認めた例は,上皮内癌で33.3%,微小浸潤癌で56.2%,扁平上皮浸潤癌で72.7%であつた.手術前後の組織診断の一致率は,上皮内癌88.9%,微小浸潤癌87.5%および扁平上皮浸潤癌100%であつた.初期癌では醋酸加工により,頚管壁にも腟部の異型移行帯と同様のコルポ所見が出現した.モザイクと赤点斑は初期癌に少数観察されたが,おおむね外子宮口付近に局在した.白色上皮は初期癌より浸潤癌に至るまで,比較的高頻度に認められ,時には頚管上部に及ぶ例もあつた.異常腺口は上皮内癌に,異型血管は微小浸潤癌にそれぞれ最も多く認められた.粗大不整拡張血管や頚管壁の粗造,白濁,凹凸不整と壊死は,ほとんどすべて扁平上皮浸潤癌にみられた.以上より子宮鏡による頚管内の観察は,頚管内癌病変の検索に有用であるとの結論を得た.また,この操作は円錐切除診の省略の可否あるいは切除範囲の決定に応用できると推察された.
- 1985-11-01
論文 | ランダム
- 033F01 運動制御の階層性と隷従原理(Slaving principle)(3.体育心理学,一般研究A)
- 再生過程を考慮したホログラム変換符号化
- 112203 バスケットボール授業における学習者の認知的方略における研究(11.体育科教育学,一般研究A)
- 16-8 ホログラム変換符号化における高次変換係数の重要性
- 031103 バスケットボールの系列運動課題の再生に及ぼすリハーサルタイプの効果(3.体育心理学,一般研究A)