X線照射による腫瘍内微小循環系の変動と照射効果に関する研究
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概要
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放鋭療法に於ける治療比をたかめるためには, 腫瘍細胞自体はもとよりそれに関与する微小循環系の動態及び機能を知ることは極めて重要である.そして微小循環系の動態及び機能を考える場合には常に機能的なcapillaryfiowと非機能的なshuntflowに分けて考えなければならないことを別報において明らかにした.今回この微小循環系の動態及び機能がX線照射によつてどのように変化するか, また照射効果と微小循環系との関係について別報と同様なWalker腫瘍を用いて, X線2, 000R.1時照射及び500R, 4回分割照射を行い照射後7日目及び14日目の変化について、主として腫瘍血管効率, 血管反応率, Microangiographyによつて検討を加えた.その結果照射効果と腫瘍微小循環系との間には密接な関係があることを認めた.すなわち照射効果良好なものでは腫瘍血管効率, 血管反応率共に照射前より高く照射後も上昇を認めた.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1973-09-01
著者
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