APPROPRIATE FREQUENCY OF MASS-SCREENlNG FOR UTERINE CERVICAL CANCER
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概要
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島根県では, 子宮頚癌を早期発見.早期治療するために, 上皮内癌(stage 0)で発見することを目標に子宮頚癌集団検診を行っている.1973年から1983年までの受診者は250,264人で, 218人の子宮頚癌が発見され, 92人(42.2%)が上皮内癌で, 126人(57.8%)が浸潤癌(stage Ia以上)であった.そのうち90人(上皮内癌 : 45人, 浸潤癌 : 45人)が受診歴を有し, 他は初回受診者であった.この90人の受診歴を検討し適性受診間隔を決定した.1) 浸潤癌45人のうち3人(6.7%)が最終受診間隔12ヵ月以内で発見され, 24ヵ月以内の20人(44.4%)に比し有意に少なかった(p<0.01).2) 最終受診間隔が12ヵ月以内で発見された14人の癌患者のうち3人(21.4%)が浸潤癌で, 最終受診間隔が12ヵ月から24ヵ月で発見された30人の癌患者のうちの浸潤癌17人(56.7%)に比し有意に少なかった(p<0.05).3) 浸潤癌45人のうち3人(6.7%)は毎年受診を3回続けていたにも拘らず浸潤癌で発見された.以前の細胞診はいずれもclass I又はIIであり, コルポ診にも異常所見はなかった.4) 上皮内癌45人のうち11人(24.4%)は毎年受診を3回以上続けていて, 2年連続受診者を加えると19人(42.2%)であった.以上より子宮頚癌集団検診の適性受診間隔は1年が適当であると思われる.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1987-10-01
著者
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