ドット法によるGla蛋白の測定と臨床応用 : プロテインS, プロテインC, プロトロンビン
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概要
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多数の抗体のスクリーニングなどに用いられている "dot immunobinding assay" (ドット法)を血漿Gla蛋白抗原量測定に応用した新しい測定法を開発した. ドット法を用いて正常妊婦および妊娠中毒症妊婦の血漿プロテインS(PS), プロテインC(PC), プロトロンビン抗原量について測定し以下の成績を得た. 1. PSは妊娠後期90.0±18.6%と有意に低下した (p<0.05). 2. PCは妊娠初期81.2±15.0%と有意に低下した(p<0.001). 3. PS, PCとも妊娠中若干低下傾向を示したがほかは有意ではなかつた. 妊娠中毒症は妊娠後期と比べてPS, PCとも有意の変化はなかつた. 4. プロトロンビンは妊娠中増加傾向を示したが有意ではなかつた. 5. PSとPCの間にはr=0.52 (p<0.01)の有意の相関が見られた.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1988-10-01
著者
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