LHRHのPulsatileな投与による排卵誘発
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概要
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LHRHを90分に1回,律動性(pulsatile)に静注し得る携帯用輸液ポンプを用い排卵誘発を試みた.対象は視床下部性無月経4名,稀発月経1名,多嚢胞性卵巣(PCO)2名,特発性高プロラクチン(PRL)血症性無月経2名の計9名12周期であり,LHRHの1回投与量は2〜20μgとした.PCOの1名1周期を除く8名11周期に平均11.4日間の投与で排卵が誘発され,1名が妊娠した.排卵後のprogester oneのピーク値が10ng/m1未満の黄体機能不全が3名3周期にみられた.黄体期にLHRHの投与を中止した3名3周期では血中ホルモンの急激た低下とともに月経が発来した.LHRHのpulsatileな投与はPC0や高PRL血症を含めた無排卵症の治療に有効であると考えられる.また,卵胞成熟,排卵,黄体維持という一連の過程が一定しだしHRH投与下に行われた.この結果は排卵性周期の調節において卵巣性ステロイドの下垂体レベルヘのfeedbackが主要な役割を占めていることを示唆している.
- 1984-06-01
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