行列式から見た2次元可解模型の相関関数
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概要
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2次元イジング模型は,0nsagerの仕事を契機として,さまざまな角度から研究されてきました.この模型が自由フェルミオン場の理論と等しいことはよく知られています.「行列式」で書ける相関関数があることは,この事実を反映しているのです.イジング模型だけでなく,自由フェルミオンでは記述できない模型でも,「何らかの意味」で「行列式」表示のできる相関関数が存在することがわかってきました.これらのクラスの模型では,「双対場」という補助場を導入すると,相互作用からくるゆらぎを制御できて,なぜか「行列式」表示が得られるのです.「双対場」は,正準交換関係を満たすボソン演算子を線形に組み合わせることによって構成されます.
- 2001-02-05
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