金属と水溶液の界面はどうなっているか
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
水の最も重要な性質の一つに水和現象がある.水和とは,水分子が溶質分子(粒子)と結合または相互作用した状態で存在する現象をいう.電解質水溶液中では水分子は水素結合をきって,イオンに水和するようになる.電解質水溶液中に金属を浸すとき,金属/水溶液界面では水分子は何にどのように水和しているであろうか.金属表面や電解質イオンと,それらに水和した水分子の間には興味ある反応場が形成される.金属電極に電位をかけ電流が流れると,水分子や水和イオンを経由して電子移動が起き,反応が進行する.したがって,反応を制御するためには,これらの水和構造を把握していなければならない.電極と電解液との間の界面における複雑な反応は,生体内で起こっている多くの化学反応とも相通じている.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 2000-02-05
著者
関連論文
- 水および酸素が吸着した金属表面のX線回折による構造解析
- 電極表面における水の構造と電極電位の関係
- 表面X線回折法
- 金属と水溶液の界面はどうなっているか
- 金属電極表面における電解質イオンの水和構造
- 固液界面と固気界面の比較:CO/Pt(111)およびPt(100)
- In situ及びnon situ IRASで調べた電気二重層の構造
- 原子・分子を見る最新の技術 : 走査プローブ顕微鏡(原子・分子を見る)
- 24p-X-4 電極表面の動的挙動
- 電極表面の原子・分子の吸着とその挙動