移動管法による低エネルギーイオン衝突の研究
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概要
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イオン衝突の実験といえば, イオンビームを標的ガスや固体にあてたり, 分子線と交差させたりしてその散乱をしらべる, いわゆるビーム法を思いうかべるのが普通である. しかし, 衝突エネルギーが数eV以下になると, 通常のビーム法にはいろいろな技術的困難が生じて役に立たなくなり, かわってスオーム法が有力な方法になる. スオーム(swarm)とは, 蜜蜂や羊が群れるさまをあらわす英語で, 比較的高い圧力の気体中を荷電粒子が気体分子と衝突しつつ群れをなして移動していくような状況の表現に用いられる言葉である. ここで述べる移動管(drirt tube)法とは,イオン・スオーム実験の典型で, 最近はこれによって10V以下でのイオン衝突の研究が盛んに行われている.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1982-07-05
著者
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