反応粒子スペクトログラフ「雷電」
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概要
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無収差の鮮明な像を得るには光学系の絞りをせばめるのが普通である. つまり解像力と明るさの間にはある相反関係がある. 同様に荷電粒子スペクトログラフについても分解能と粒子捕集立体角の積で定義される示性数にはスペクトログラフの規模に応じた一定の限界があると考えられてきた. しかし, この限界は, 多重極場を併用した混成型スペクトログラフにはなく同規模の従来型に比べ10倍以上の示性数向上すら可能である. 本欄で紹介するQDMDQ型スペクトログラフ雷電はこの実例であり, 低, 中, 高エネルギー全領域を通じて実動性能最高と世界の注目を浴び, 設計ならびに製作に関する内外からの問合せが多い. なお, 混成型スペクトログラフの一般論は先の解説を参照して頂く.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1981-11-05
著者
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