浸透理論への誘い
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概要
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ランダムな"媒質"の中を"流体"が拡散して行くと見立てられる現象が数多く存在する."流体"を通すことのできる, "媒質"中の道筋が無限につながっているか否かによって, 現象の性質が変化することが多い. 浸透理論は, 無限につながる道筋が存在するための条件, 任意の点に注がれる"流体"が無限に広がる確率などを与えるものであり, ランダム系における物理現象を理解する上で有力な方法の一つである. まず, 結晶格子上の最も単純な形の浸透理論の説明をしたのち, 非結晶系, 分布に相関のある場合, "流体"が量子力学に従う場合の浸透理論について解説する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1979-05-05