コヒーレント状態の時間的発展
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概要
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コヒーレント状態はボゾンの消滅演算子の固有状態として定義される. このような状態は座標と運動量の不確定性の積を最小にする状態でもある. Glauber と Titulacrは, 消滅演算子の分散が最小 (ゼロ) になるという条件がコヒーレント状態を一義的に定義づけることを示した. また, コヒーレント状態がいつまでも持続するための十分条件は, 消滅演算子に対する Heisenbergの運動方程式が生成演算子を含まないということである. 以下では, 更に一歩進めて, 必要十分条件を論ずる. このような持続するコヒーレント状態は, コヒーレント・パルスの振舞を記述するのに役立つであろう.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1976-07-05