力学系の対称性
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概要
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変換群論, 群の表現論および微分幾何学の立場から, 力学系の対称性の問題を考察する。まず, 古典力学の1次の保存量(第1積分)に幾何的解釈を与え, それがどのように運動学的対称性と関係するかを明らかにする。つぎに, 任意の保存量について考え, それから生成される正準変換を媒介として, 力学的対称性との関係を調べる。さらに, これらの結果の量子力学への拡張を論じ, 系の対称性とエネルギー準位の縮退との関係について述べる。Keplerの問題, 回転子, 調和振動子などの具体例については, 必要に応じて説明を行なう。なお, 以上の問題に関する最近の研究成果や, Dirac方程式あるいは Bethe-Salpetcr方程式の対称性などにも言及する。
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1970-01-05
著者
関連論文
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