KamLANDの最初の成果 : 原子炉反電子ニュートリノ消失現象の検出(<特集>ニュートリノの物理-小柴昌俊氏のノーベル物理学賞受賞を記念して-)
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概要
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2002年1月から実験を開始した1,000トン液体シンチレータ・反ニュートリノ検出器(KamLAND)は順調に稼動し,主に神岡周辺の原子力発電所(平均距離180km)から飛来する原子炉反電子ニュートリノの測定を継続した.そして,3月3日から10月6日までのデータを用いた解析によって,エネルギー3.4MeV以上の原子炉反電子ニュートリノ検出数と予測数の比:0.611±0.085(統計誤差)±0.041(系統誤差)が得られた.この解析結果は,99.95%の信頼度で原子炉反電子ニュートリノが走行中に消失したことを示すものである.
- 2003-05-05
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- H. V. Klapdor-Kleingrothaus and A. Staudt, Non-Accelerator Particle Physics, Institute of Physics, Bristol and Philadelphia, 1995, xiii+534p., 24×16cm, \31,200 [専門向]
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