ドメインの熱力学

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概要

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• 物質の高次構造に関する新しい物性論を展開する可能性を提案し, これを「ドメインの熱力学」とよぶことにする. その具体的な例として, 形状記憶効果といわれる目ざましい物性について, その物理的起源をドメインの熱力学を用いて考察した結果を述べる. また, 1次相転移点附近での2相共存系のパターンに現れる幾何学的なフラクタル性についても, 同様なドメインの熱力学の適用の可能性について概念的な説明を試みる. このような高次構造に関する物性論を, 「木を見ず, 森を見る」自然認識の態度として性格づける.

• 一般社団法人日本物理学会の論文
• 1992-11-05

著者

• 山田 安定

  東京大学物性研究所

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