II. 三角格子反強磁性体の理論的側面 (<話題特集>三角格子反強磁性体の相転移と秩序相)
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概要
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相互作用の競合するスピン系での秩序相, 相転移は吉森, Villain のスピンのらせん構造以来多くの模型において研究されてきた. またイジング模型での相互作用の競合の効果はスピングラスの問題に相まって詳しく調べられてきた. これらによって相互作用の競合 (フラストレーション) のために生じる種々の特有な現象が見つかってきている. この解説では今回特集で扱われている三角格千反強磁性体あるいはそれを三次元的に積み上げた六方晶体や菱晶体での秩序相, 相転移なに対する理論的考察を紹介する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1986-12-05
著者
-
川村 光
阪大教養
-
西森 秀稔
東京工業大学
-
松原 史卓
東北大 工
-
松原 史卓
東北大学工学研究科
-
宮下 精二
東京大学理学部物理学教室
-
川村 光
大阪大学教養部物理学教室
-
宮下 精二
東京大学理学系研究科物理学専攻
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