Isobaric Analogue States
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
中重核より重い原子核ではクーロン相互作用が強いので, isospinはよい量子数にはなり得ない。したがって, 原子核のある状態Cにisospinの第三成分を1だけ減らす演算子T-を作用した時に出来る状態, すなわち, Cのisobaric analogue state (I.A.S.) は巾の広いもので観測出来ないと考えられていた。ところが1961年Anderson達は非常に巾の狭いI.A.S.を観測することに成功した。この解説では先ず, I.A.S.の性質を調べながら, 巾の狭い理由を明らかにする。次に, このI.A.S.が核反応の終状態および中間状態として現われる実験の解析方法をのべ, その結果として核構造に関するどのような情報を得ることが出来るかを, いくつかの例を挙げて説明する。
- 一般社団法人日本物理学会の論文
- 1969-11-05
著者
関連論文
- 3p-E-7 ^Pbによる電子非弾性散乱の形状因子
- 5a-E-9 ^C-d散乱と^Oの構造
- p-c^弾性散乱におけるcoupled-channel の効果 : 原子核理論
- 最近の複合核理論
- Isobaric Analogue States