発育に伴う筋力の変化について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
In order to investigate the changes in volitional muscular strength associated to the human growth, the five repetitive measures of maximal grip strength and the abilities of lifting the barbells in "curl" and "press" were examined. 1) Considerable differences associated to sex and age were observed in the decrement rate of the repeated grip strength. As the greatest rate of decrement was recorded for the ages from 14 to 23 years, it was considered that this decrement was due to the variation in the integrating mechanism of the contractile forces involving the nervous system or the fatigue of this mechanism, rather than the fatigue of the muscle itself. 2) The difference in ability of "press" between the two sexes became greater in accordance with the advance in age. However, the improvement in the ability showed a linear increment both for the boys and girls, and there observed no particular stage in the course of development. 3) Up until age of 10 years, there was no difference in the ability of "curl", which is associated to the sex, and the increment was linear. After the age of 11 years, the increment was accelerated both for the boys and girls. The ability in "curl" approached to that of "press" in boys, whereas, the ability in "curl" in the case of the girls exceeded that of "press." The static muscular strength of the girls seemed to be considerably greater than the level assumed by the popular belief. 4) From the observations of the upper arm position in the "press" motion, the muscular development seemed to proceed from the trunk to the extremities. In this connection, the age around 8 or 9 years can be regarded as the period during which the muscular development is completed in some extent. 5) Among the boys younger than the age of 10 years, a number of the boys failed to maintain their elbows at the right angle for a period of 5 seconds, after they "curl" the weight in the position. It was speculated that the balance between the "active" strength and the "passive" strength in muscles is established some time around the age of 10 years.
- 日本体力医学会の論文
- 1965-09-01
著者
-
小野 三嗣
川崎医療福祉大学・健康体育学科
-
小野 三嗣
東京慈恵会医科大学第1生理学教室
-
岡田 信子
東京慈恵会医科大学第一生理学教室
-
坪田 修三
東京慈恵会医科大学第1生理学教室
-
小野 三嗣
東京慈恵会医科大学
関連論文
- 長期間ジョギングにおける至適頻度の追究(第2報)
- 1. 16年をこえたジョギングの中高年者の循環系所見の1例から : 運動生理学的研究I : 第42回日本体力医学会大会
- 長期間ジョギングにおける至適頻度の追求(第1報)
- 身体発育及び筋力発達の動態研究(第4報)
- 204.修善寺地区青少年の身体各部発育比について
- 身体発育及び筋力発達の動態研究(第3報)
- 能動握力と受動握力について
- 背筋力を示標とした等尺性Trainingの効果について
- 身体発育及び筋力発達の動態研究(第2報)
- 29.性,年令,労働種目別にみた上肢の形態的計測値と筋力の関係
- 身体発育及び筋力発達の動態研究(第1報)
- 垂直跳及び立幅跳の練習効果に関する筋電図学的研究
- 301. スポーツクラブ会員の運動による主観的効果と生理的効果の関連 : 体型,体位,発育発達等に関する研究 : 第42回日本体力医学会大会
- 床条件の変化が人体に及ぼす影響について
- 76. 床条件の違いによる身体諸機能の変化について
- 27.持久走大会における高尿酸血症者及び運動性高尿酸現象を中心として : 運動生理学的研究I
- 95.加速度脈波指数の試算とその臨床的応用への可能性について
- 日本体力医学会と「体力科学」誌の生い立ちとあゆみ
- 皮脂分泌の動態に関する研究(その2) : 動的筋労作と静的筋労作における皮脂分泌と呼吸ガス分析との相関関係 : 11. 運動生理学に関する研究
- 177.持久走大会の晴天(第7,9回)と雨天(第3,10回)での同一参加者所見の比較 : 適応と訓練効果に関する研究
- 持久走大会第1会大会と第9回大会の両方に参加した者の比較 : 第9回持久走大会の結果報告 : 運動生理学的研究 I
- 中高年者のおける5,000m走負荷時の心拍水準とその逐年的変化 : 体力医学会・持久走大会の記録から
- 170.持久走負荷にたいする中高年者の生理的適応 : 第8回体力医学会・持久走大会の結果 : 体型,体位,発育発達に関する研究 : 第36回日本体力医学会大会
- 1227 運動中・後における血清FFAの分画について
- 腕立て伏臥腕屈伸の循環機能に及ぼす影響とエネルギー代謝
- 剣道鍛練が女子の生体機能に及ぼす影響について
- 都会地中高年者体力現状の一断面について
- 35. 等尺性握力の調節能について
- Training の女子体格及び筋力調節能力に及ぼす影響について
- 筋力調節能力に関する研究 : その1 握力について
- 71.中高年者における持久走後の尿中排泄物質の変動 : 第12回持久走大会の結果 : 運動生理学的研究I : 第40回日本体力医学会大会
- 1. 中高年者の持久走負荷にたいする応答特性とその逐年的推移 : 日本体力医学会・持久走大会における4年間の結果を中心に : 第50回日本体力医学会関東地方会
- 303.鬚と爪の伸び量の加齢変化から老化現象の一面を考察すれば
- 頭髪脱毛と頭垢の加齢による消長について
- 鬚伸び量の加齢変化を中心にして
- 120.第7回持久走大会結果について : とくに持久走大会後1週間の血液生化学成分の動態を中心に : 適応と訓練効果に関する研究 : 第35回日本体力医学会大会
- 156.第6回持久走大会参加者に見られた体力医学的所見について : スポーツ医学に関する研究・その他 : 第34回日本体力医学会大会
- 74.持久走大会の結果について : 特に5年連続参加者の結果を中心として : 運動生理II
- 血液中遊離脂肪酸消長の問題点
- 運動負荷による血液中CK-MB 消長の検討
- 健康のための体重減量と運動そして減食
- 151. 日本体力医学会総会第3回持久走大会結果について : 血液
- 81.指尖速度脈波波形と上腕抹消動脈血流動態との関係
- 82.運動負荷が抗原蛋白質の消化・吸収に及ぼす影響
- 409.ラットに対する走行運動負荷と特異的免疫応答
- 3. 随意的持続張力負荷による運動単位の値変化について : 第39回日本体力医学会関東地方会
- 自転車エルゴメーターオールアウト負荷時の血液中リジンの消長を中心として
- 血液中分散鎖アミノ酸及びリジンに対する運動と飢餓の影響について
- 飢餓の血中アミノ酸に及ぼす影響について
- 運動が血清中及び尿中アミノ酸動態に及ぼす影響について
- 剣道の高年高段者に見られる体力特徴について
- 日ソ重量挙げ選手の身体外計測結果について
- 57. オリンピック候補重量挙選手の体力の変遷について
- 重量拳選手の試合時三種目の動作分析三種目バーベル挙上速度について
- 筋力調節能に対するトレーニング効果について
- 運動能力と体格との関係について
- 筋のtraining効果に関する研究
- 209.重量挙選手の体力及び記録の消長
- 肘関節角度の変化に伴う上肢筋力の動態
- 静的trainingと動的trainingの効果比較
- 試合期に入った重量挙選手の体力の消長と挙上点数について
- 重量挙げオリンピック候補選手躯幹筋の整形外科的、筋電図学的研究
- 剣道における神経筋協応能について(第1報)
- 焼津市章中学生の体格・体力
- 体格,体力及び運動能力の相互関係についての研究(第1報)
- 155.肘関節角度と上腕伸展,屈曲力の関係
- 血液中CK-MB消長の診断的価値に関する統計学的研究
- 東京オリンピック大会出場重量挙選手を中心とした試合時三種目の動作分析結果について
- 重量挙のためのConditioningについて : 重量挙選手調査報告第II報
- 重量挙選手調査報告(第9報) : 重量挙における体力測定の意義
- 44.喫煙が持久運動時の脂肪酸代謝におよぼす影響 : 運動の安全と事故防止 : 日本体力医学会創立30周年記念シンポジウム
- 6. 脂肪酸代謝からみた運動 : 第50回日本体力医学会関東地方会
- 144. 運動と脂肪酸代謝 : 血液
- 23.音剌戟による連続反応時について
- Training 方法の差が筋肉に及ぼす影響の差についての研究 : (第1報) Eccentric と Concentric の差を中心として
- 442 中学生の全身持久性に関する追跡的研究
- 上肢筋群の発達について
- 剣道選手における神経筋協応能について(第2報)
- 発育期におけるステップテストとローレル指数の意義について
- Schwabの変法による上肢計測法の応用
- 206.最近の医大生の体格及び筋力発達
- 31.最近の学童の身体発育及び筋力発達の動態研究
- 51.学童学習中の舌下温動態に関する研究
- 冬期順応をした人体を熱帯に移した場合の生体機能の変化について
- 運動時換気量と運動終了後の2つの換気減少成分との関係
- 老年者のスポ-ツ (老年者医療のトピックス)
- 64.筋弛緩における単一運動単位の活動様式 : 運動生理学的研究 : 第35回日本体力医学会大会
- 126. 発育中における追跡的全身持久性に関する報告 -I- : 発育
- 中長距離走歩を未鍛錬成人に処方する場合の条件について
- 25Km競争が中高年者の血圧及び尿所見に及ぼす影響について
- 剣道競技者における調節能力について
- 持久走鍛錬中高年者の体力に関する研究
- 身体周囲値及び血圧測定における誤差研究
- 中年者における体脂肪沈着度と二・三の体力指標との関係について
- 96. 女子中学生における走運動後の心搏数の変化について
- 64. Isometric 及び Eccentric な筋力 Training 効果について
- 45. 現行体力テストの問題点について
- 中学1年生(男・女)における運動量と脈博の関係について(2)
- Schwab 変法による剣道、柔道家の上肢比較
- 都会地主婦の体力医学的考察の一断面