種々な長距離走トレーニングが血清過酸化脂質濃度および酵素活性に及ぼす影響
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概要
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持久的競技者の多くは持続的に低いHb濃度、Hct値、血清鉄濃度を持つことが知られている。この現象は激しい持久的運動による物理的および化学的溶血の促進がその原因と考えられている。同様に、多くの研究はマラソン走などの長時間激運動により組織から血液中への顕著な酸素の逸脱、特にCKおよびCK-MB活性の有意な上昇を観察し、これが運動による筋組織障害の指標となりうることを結論している。一方、近年、活性酸素による脂質過酸化や蛋白変性、酸素失活などと疾病、老化との関係について盛んに研究が行なわれている。長時間激運動においても過酸化脂質濃度の増加が観察されている。しかしながら、持久的競技者に対する血管内溶血、筋組織傷害および脂質過酸化反応の影響は1回の運動負荷によってのみもたらされるのではなく、日常行なっている持久的トレーニングの影響も考慮する必要があると考えられる。また、脂質過酸化反応による細胞膜構成成分の損傷と血管内溶血および筋組織傷害との関連は注目されるところである。しかるに、実際のトレーニングに関する溶血、筋組織傷害および脂質過酸化反応についての資料およびこれらの相互関係を検討した報告は稀である。そこで本研究は長距離選手の日常トレーニングに関する溶血、筋組織傷害およびその相互関係を検討した。
- 日本体力医学会の論文
- 1991-12-01
日本体力医学会 | 論文
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