肥満度の判定の実用性について

概要

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肥満の程度を判定する方法として様々な指標が提示されている。それらを大きく2つに分類できるが、一つは身長に対する体重の割合から求めた過体重度であり、他の一つは体重に対する脂肪重量の割合を示す体脂肪率(%Fat)である。過体重度として、ローレル指数、標準体重から求めた肥満度、そしてBMI(Body mass Index)などがある。%Fatの測定方法として、水中体重法、インピーダンス法あるいは皮下脂肪厚から求める方法などがある。いずれにも長所、短所がありこれまでにもいろいろと検討されている。しかし測定精度の問題があるにしても過体重度や%Fatを測定することは肥満の状態をおおよそ掴むという点で意味があると思われる。各個人毎の測定値を、誤差を見越した上で形態的指標とすることは健康管理の上から参考になるであろう。このような立場で、本研究では、過体重度、体脂肪率あるいは他の形態の測度が最大酸素摂取量や健康診断の折に測定されている血中成分とどのような関係があるのかを検討した。
1991-12-01