最大作業時の日本人一般成人と中・長距離選手の呼吸・循環機能 : 心臓容積を中心として

概要

一般成人男子33名(18〜31歳), 大学中・長距離選手33名(18〜26歳)を披検者として, 心臓容積(HV)と呼吸・循環機能との関係を調べた. HVはSchreiberのレントゲン撮影法, 最大酸素摂取量(maxVo_2)はDouglas bag法, 肺拡散容量(Dlo_2)はFilleyのsteady state法,心拍出量(Q)はCO_2法を採用した. なお, 作業は自転車エルゴメーターで行ない, 負荷漸増法を採用した. その結果, HVとmaxVo_2, maxDlo_2, maxQ, maxSV等との間に密接な関係があることを認めた. HVの大きいことがSVを増加させ, さらにQ, maxVo_2を増加させる大きな要因と推察される. 中・長距離選手のHV及び体表面積当りのHVはそれぞれ835ml, 498ml/m^2となり, 一般成人の648ml, 392ml/m^2よりも高いことが認められた. さらに, 中・長距離選手のmaxVo_2, maxDlo_2, maxQ, maxSV等は一般成人のそれらよりも有意な差(P<O.01)で優れていることが認められた.

著者

山地 啓司 東京大学教育学部

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