末梢神経切断による骨格筋線維の変化に関する組織学的研究
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概要
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末梢神経切断による骨格筋線維の萎縮の現象を追求するために, 同腹のWistar系ラットの雌雄を用い, 生後70日目に M. tibialis ant.を支配する N. fibularis profundusを切断したのち, 10日目, 20日目に組織学的検討を行い, 次のような成績を得た. (1) 神経切断による体重の減少はみとめられない. (2) M. tibialis ant. の重量は, 神経切断後10日目では28.4%, 20日目では39.8%の減少を示した. (3) M. tibialis ant. の全横断面積の萎縮率は, 神経切断後10日目では赤筋線維19.3%, 中間筋線維34.7%, 白筋線維43.7%を示した. (4) M. tibialis ant. の一本あたりの平均横断面積の萎縮率は, 神経切断後10日目で赤筋線維13.2%, 中間筋線維19.6%, 白筋線維33.9%を示し, 全横断面積の場合と同じ傾向を示した.
- 社団法人日本体育学会の論文
- 1973-12-25
著者
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