有酸素的作業能の一因子としての肺拡散容量
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概要
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一般成人10名(23〜29歳), 中・長距離選手6名(20〜25歳)について, Filleyの steady state method でCO及びO_2肺拡散容量(D_<Lco>及びD_<Lo_2>)を, Douglas bag method で酸素摂取量(Vo_2)を測定した. さらに, 一般成人l8名, 中・長距離選手15名について, 同じ測定法で最大O_2肺拡散容量(max D_<LO_2>)及び最大酸素摂取量(max Vo_2)を測定した. その結果, 両グループとも酸素摂取量(Vo_2)の増加にともなってCO及びO_2肺拡散容量(D_<Lco>及びD_<LO_2>)が比例して増加することを認めた. また, 中・長距離選手は一般成人よりも同一量の酸素を摂取する時, CO及びO_2肺拡散容量(D_<LCO>及びD_<LO_2>)が高いことが認められた. さらに, 最大酸素摂取量(max Vo_2)と最大O_2肺拡散容量(max D_<Lo_2>)との間には相関係数が r=0.817となり, 最大酸素摂取量(max Vo_2)が大きい者は最大O_2肺拡散容量も大きいことが明らかとなった.
- 社団法人日本体育学会の論文
- 1972-05-25
著者
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