実行者と観察者間における中心 : 偶発学習の比較
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概要
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P-O型デザインを用いて,中心的一偶発的記憶課題の提示回数が,実行者と観察者の間の中心学習及び偶発学習に及ぼす効果を検討した。男女同数から成る72人の幼稚園児が,2(観察者,実行者)×3(課題提示回数1回,3回,5回)の要因計画に割りつけられた。その結果,(1)実行者,観察者とも中心学習は偶発学習よりも多かった。(2)実行者,観察者とも偶発学習得点に対する課題提示回数の影響は認められなかった。(3)5回提示群では実行者の成績が観察者よりもまさっていた。一方,1回提示群,3回提示群では従来どおり両者の間に差は認められたかった。
- 日本教育心理学会の論文
- 1981-12-30
著者
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