幼児の概念学習における言語化と正負事例の効果について
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概要
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本研究の目的は,幼児の概念学習における2変数を調べることであった。ひとつは,言語化の変数(言語化,非言語化)であり,もうひとつは,正負事例の提示順序の変数((1)正事例のみ,(2)最初正事例で,次に負事例,(3)正負事例の混合)であった。実験Iでは,被験児は幼児96名で平均年齢は5歳10か月であった。彼らは,訓練に関する6実験条件のひとつにわりあてられた:言語化-正事例(V-P);言語化-正事例十負事例(V-P+N)。言語化-正負事例の混合(V-PN混合),非言語化-正事例(NV-P),非言語化-正事例十負事例(NV-P+N),非言語化-正負事例の混合(NV-PN混合)。被験児は,3次元(形,色,大きさ)各2値から構成される刺激から,概念(関連次元上の1正値)を学習するために訓練された。刺激は,継時的に提示され,被験児の反応には強化が与えられた。学習基準は,96試行内8試行正答であった。訓練において基準を達成した被験児にのみ,訓練の6条件の効果を比較するために,新しい刺激から構成されるテストを行った。
- 日本教育心理学会の論文
- 1977-03-30
著者
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