博物館活動としての産業技術情報データベース構築の意義
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概要
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機械, 装置, 道具といった実物だけでなく, 文献, 図面, 写真, 映像など過去と現在の技術に関するあらゆる形態の情報を収集し, 整理, 再編集して新しい産業の創出を支援する産業技術情報センターとしての機能を持った産業技術博物舘を構想した。本稿は, 情報の収集と再編集がもたらす付加価値という視点で博物館を考察したものである。産業技術に関するあらゆる情報を整理, 再編集し, 博物館内にデータベースを構築する。博物館外にも, 大学や試験研究機関, 企業の研究開発部署において技術に関するデータベースが構築され, これらがリンクする。過去と現在の技術に関する膨大な情報の検索が可能になり, 伝統技術の再生と他業種への技術移転の促進, 研究開発投資の効率化などの成果が期待できるとともに, 後継者不足に悩む製造業の基盤的技術などの保存継承に貢献する。
- 情報文化学会の論文
- 2000-11-18
著者
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