孤立性心房細動患者における運動時循環呼吸系反応とanaerobic thresholdに関する検討
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概要
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基礎疾患を有さない孤立性心湧細動(lone Af)患者16例を対象に,運動時循環呼吸系反応とanaerobic threshold(AT:嫌気性代謝閾値)について検討した.負荷AT時の心手白数は1oneAfが健常群に比し過大反応を示し,その反応はlone Af頻脈群がlone Af安定群よりも大きかった.AT値は健常群に比し頻脈群,安定群各々に有意の低値を示し,無投薬時頻脈群で最も低値を示した.無投薬時頻脈群は健常群と安定群との聞に心拍数,PRP,酸素脈で有意差を示し,digoxin単独投与時,verapami1併用時に徐拍効果に伴う1回拍出量の増加を示唆する酸素脈の増加が認められ,digoxin投与時に安定群と同レベルに達し,verapami1併用時に健常群に近似し牟.この変化は負荷peak時よりも負荷AT時に大であった.1one Af群の心拍数とV^^・_O_2, V^^・_O_2-ATとpeakV^^・_O_2おのおのに有意の相関関係を認めた(r=0.75,r=0.61). ATを指標とした運動負荷試験は運動耐容能評価や治療薬効果の判定に有用な検査手段の一つと考えられた.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1990-07-18
著者
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