緊張異常児における皮膚反射と運動発達との関係に関する研究
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概要
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指に電気刺激を行い浅指屈筋上の皮膚より活動電位を記録し, 短(E_1)長(E_2)二つの潜時の応答を得た.E_1は脊髄を介する単シナプス反射, E_2は脳皮質を経由する多シナプス反射と考えられる.月齢とともに, 正常児ではE_2/E_1値の増加と姿勢反射および運動の発達を認めたが, 脳性麻痺児では同様な増加や発達を認めなかった.しかしE_2/E_1値の増加に伴い障害児もややバラツキはあるが正常児とほぼ同様な姿勢反射および運動の発達を認めた.坐位, 立位, 歩行には皮膚反射における脳皮質を介する反射(E_2)が, 脊髄を介する反射(E_1)の半分よりも高い振幅で認められることが必要と思われる.また皮膚反射は姿勢反射や運動の発達を評価するための手段としても利用し得る.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1985-01-18
著者
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