HTLV-1脊髄症に伴う高度両下肢拘縮に対する手術治療 : 1例報告
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Patients with HTLV-1 associated myelopathy (HAM) have gradual onset and slowly progressive course of spastic paraparesis with pyramidal signs and bladder dysfunction. In late stages, server spastic contractures in the lower extremities can disturb walking and even sitting ability. We report a case of HAM, whose deformities were corrected operatively with functional improvement. A 45-year-old woman was referred to us about her disability on October 3, 1996. she first noted gait disturbance in 1986 five years after receiving a blood transfusion, with gradual deterioration. She was diagnosed as HAM in 1987, and a treatment with oral corticosteroids (40 mg of prednisolone daily) was started next year. Although her gait ability improved, her spastic paraparesis took a turn for the worse when she stopped the medication. In 1993, she was unable to walk alone, and two years later, her sitting ability was lost because of adduction-flexion deformities of both hips and flexion contractures of bilateral knees. She underwent an operation on February 24, 1997, involving 1) bilateral adductor-gracilis-iliopsoas tenotomy and obturator neurectomy, 2) release of the right sartorius tendon, and 3) bilateral release of hamstrings. Postoperatively, her ability to sit on a chair improved, and she was discharged home on March 15, 1997. The improvement has been maintained for three years since discharge. In a patient with HAM with severe contractures, operative treatment should be considered as an alternative to improve functional abilities.
- 2000-08-18
著者
-
青木 治人
聖マリアンナ医科大学整形外科
-
石井 庄次
聖マリアンナ医科大学整形外科学教室
-
木原 仁
聖マリアンナ医科大学整形外科学教室
-
千葉 英史
聖マリアンナ医科大学整形外科学教室
-
千葉 英史
聖マリアンナ医科大学整形外科
-
小泉 孝夫
聖マリアンナ医科大学整形外科学教室
-
小泉 孝夫
聖マリアンナ医大整形外科学教室
-
青木 治人
聖マリアンナ医科大学 整形外科
関連論文
- 206 Semi-Recumbent Cycle駆動時の体幹支持条件が筋活動に変化を及ぼすこと
- 180 脳血管障害者における半臥位型自転車駆動と訓練動作の下肢筋活動量の比較
- 499. Semi-Recumbent Cycle(半臥位型自転車)最大努力駆動の筋活動量について
- 122. Treadmill歩行における角度と速度負荷条件下でのstride歩行の影響 : 代謝ならびに筋活動量による検討
- 3D-MRIによる手関節TFCCの形態解析 : 前腕回内・外時の変化
- 頸髄不全損傷におけるMRI高信号域の意義
- I-E-44KM ストレングスエルゴによる脳卒中者の脚伸展トルク値の特徴 : 移動自立度からの検討
- I-B-5 脳血管障害例の座位平衡機能の経過分析 : 側方ウェッジ条件の検討から
- 80. 脳血管障害例に対する歩行介助度と非麻痺側筋力および坐位能力の関係について
- 大腿骨頚部骨折患者の歩行能力と膝伸展筋力の関連 : ロジスティック解析による検討
- 143.骨・軟部腫瘍における細胞診の検討(第9報) : 穿刺吸引細胞診(ABC)で術前に診断し得た仙骨部脊索腫の一例(総合2 : 軟部腫瘍, 一般講演・口演, 第28回日本臨床細胞学会総会・学術集会)
- 当科におけるPFCΣ使用と人工膝関節全置換術後の短期成績
- 足部, 足関節疾患の治療成績評価基準システムの開発とその信頼性の検証 Part2 : 新たに開発した足部, 足関節疾患に対する評価基準と日整会足部疾患治療成績判定基準の評価者間および評価者内信頼性と妥当性の検討
- 足部, 足関節疾患の治療成績評価基準システムの開発とその信頼性の検証 Part1 : 評価基準システムの開発
- 発育期のサッカー選手に発症する踵部痛の検討
- 距腿・距踵関節固定術を施行した7例の経験
- 外反母趾に伴う中足痛に対する中足骨短縮術の臨床成績 : 中足骨基部斜め骨切り短縮術と Weil osteotomy の比較
- 後脛骨筋腱機能不全による成人期扁平足に対する踵立方関節延長固定術の治療経験
- 扁平足症例に対する踵骨内側移動骨切り術の治療成績
- 関節外アプローチにより治療した距骨滑車内側嚢胞性病変の1例
- 膝窩部神経ブロックによる足部および足関節手術の経験
- Os peroneum 障害の3例
- 糖尿病足の骨血流の評価の試み : Charcot 関節2例のダイナミックMRIによる評価
- 創外固定を用いたショパール関節脱臼骨折の治療経験
- 高度強剛母趾に対する capsular interposition arthroplasty の治療経験
- Achillobursitis interna の治療経験
- 第1MTP関節脱臼を伴ったショパール関節脱臼骨折の1例
- 温熱負荷とトレーニングの組み合わせによる筋肥大の検討(運動器, 第59回日本体力医学会大会)
- 257. 骨格筋肥大を引き起こす温熱ストレス条件の検討(運動器)
- 253. 骨格筋細胞膜の透過性に及ぼす温熱ストレスの影響(運動器)
- 331. 大腿骨頸部骨折患者の退院時歩行能力について : ロジスティック解析による検討
- サッカー日本代表チームにおける医事活動
- アメリカンフットボールにおける各ポジションの性格的特徴について
- サッカー日本代表における医事活動
- 整形外科的メディカルチェックの結果と傷害との関係 : 高校サッカー選手を対象とした検討
- アメリカンフットボールの各種練習メニューにおける外傷発生状況
- アメリカンフットボール引退後10年以上を経過した選手の頚椎所見
- 整形外科メディカルチェックの結果と傷害との関係 : 高校サッカー選手を対象とした検討
- 足関節果部骨折の治療成績
- スノーボードにより神経根障害を呈した頚椎損傷の1例
- 強剛母趾に対する関節唇切除術の治療成績
- 足関節 a. Impingment exostosis
- 後脛骨筋腱機能不全症例のX線およびMRI所見
- 先天性内反足における後方解離術の限界
- リスフラン関節脱臼骨折の治療成績 : 臨床成績と変形性関節症性変化の関連について
- 外反母趾に対する Mann 法の手術手技治療成績からみた手技上の注意点
- 中足骨短縮症の治療成績 : 延長後の問題点, 合併症を中心に
- 外傷性尖足に対し後脛骨筋腱移行術を行った2症例
- ヒト関節軟骨細胞におけるアナフィラトキシンレセプターC5aRの発現
- 前十字靭帯切断と運動負荷が大腿四頭筋の疲労耐性と筋タンパク構成に及ぼす影響
- 橈骨に発生したサルモネラ骨髄炎の1例
- 両側大腿骨頸部にほぼ同時期に発生した spontaneous fractureの1例
- 骨盤に発生したAnaplastic large cell lymphomaの1例
- 139. 中高年患者の大腿四頭筋MMTと膝伸展ピークトルクの関連
- 胸椎に発生した軟骨肉腫の1例
- 中足骨短縮症における延長骨の変形についての検討
- リスフラン関節脱臼骨折に伴う中足骨, 足根骨骨折の特徴
- 高度外反母趾に対するMTP関節固定術の治療成績
- 足根骨癒合症を伴う先天性内反足の3例
- ブレースおよびテーピングの運動前後における足関節制動効果
- 547.アメリカンフットボールにおける各ポジションの性格特性について(スポーツ心理学,一般口演,第60回 日本体力医学会大会)
- 骨付き膝蓋腱によるACL再建術後早期に移植腱の逸脱を生じた2例
- 術後早期に移植腱の脱転を生じた骨付き膝蓋腱による前十字靭帯再建術の1例
- 骨付き膝蓋腱を用いたACL再建術後早期に移植腱の脱転を生じた2例
- 大腿外側広筋内に発生した神経鞘腫の1例
- 両側同時に発症した外傷性股関節脱臼(一側前方,他側後方)の1例
- 前十字靭帯再建後の脚伸展筋力の患健比について(スポーツ)
- 後外側支持機構損傷を含む膝新鮮複合靱帯損傷の治療経験
- 598. 高校サッカー選手における心理的変化の研究(スポーツ心理学)
- 発育期サッカー選手の性格特性とシーズン中における感情の経時的変化
- 両側大腿骨頭壊死症に対し骨頭回転骨切り術と血管柄付き腸骨移植術を併用した1例
- 半側無視における視覚的探索方略の検討
- テニス肘の病態と保存療法
- 体外衝撃波が延長仮骨の骨形成に及ぼす影響について : 低エネルギーでの照射による影響について
- 体外衝撃波が延長仮骨の骨形成に及ぼす影響について
- 大腿骨転子部巨大骨嚢胞性病変に対するβ-TCPの使用経験
- 骨・軟部腫瘍および腫瘍類似疾患におけるProton decoupled P-31 MR Spectroscopy (特集 骨軟部MRIのトピック)
- 軟部腫瘍と鑑別を要した巨大血腫を伴う仮性動脈瘤の1例
- 骨盤に発生した悪性顆粒細胞腫の1例
- 広汎な良性線維性組織球腫様所見を呈した脛骨近位部骨巨細胞腫の2例
- 転倒予防教室における高齢者の歩行解析の経時的変化
- 転倒予防教室における高齢者の歩行解析の経時的変化
- 転倒予防教室における高齢者の歩行解析
- 前十字靭帯再建術後の早期荷重歩行の影響 : 内側広筋の筋活動量による考察
- 前腕回旋障害の病態と治療 (誌上シンポジウム 前腕回旋障害の病態と治療)
- 上腕骨近位端骨折に対する創外固定による治療
- リン酸カルシウム骨ペーストを用いた橈骨遠位端骨析の治療
- 血管柄付き腓骨移植術による上肢再建の治療経験
- 母指 CM 関節周辺の骨折および脱臼骨折の治療成績
- 橈骨遠位端骨折後に発生した長母指伸筋腱皮下断裂症例の検討
- Galeazzi骨折の治療経験
- 前腕骨間膜の解剖学的検討
- 半側無視における視覚的探索方略の検討
- 新体力テストを用いたボール体操効果の検討
- 転倒予防教室における心理的変化
- 転倒予防教室における高齢者の歩行の変化
- Kotz 下肢再建システム使用時の股関節外転筋力温存の工夫
- 急速破壊型股関節症の Sagittal Spinopelvic Alignment
- 大腿骨頸部 Insufficiency Fracture の経験
- 転倒予防教室における心理的変化