脳外傷者に対する通院プログラムの試み

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概要

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• 当院における脳外傷者の社会復帰支援を目的とした,グループ形式の「通院プログラム」の有効性について検討した.対象は同プログラムに参加した脳外傷者18名(平均年齢26.6歳,男性13名,女性5名).この対象群18例を,脳外傷の重症度,年齢,受傷からの期間,FIM評価点を一致させたコントロール群12例と比較した.プログラムは,2001年から2003年にかけて計3回施行し,多職種が関わり,週2回,各々2〜4時間,3〜6ヶ月間行った.本プログラムの評価には,FIM・FAM(Functional Independence Measure・Functional Assessment Measure)および社会参加状況についてCIQ(Community Integration Questionnaire)を用いた.プログラム前後で参加群とコントロール群を比較したところ,FAMの注意・集中を社会的交流の2項目,加えてCIQの生産性に有意な改善があった.また参加群18例中,6例が就労・就学を果たした.脳外傷者に対する,多職種の関与によるゴール指向性の外来リハビリテーションプログラムの有効性が示唆された.今後の課題として,(1)プログラム終了後も長期支援を継続できるシステムの構築,(2)多職種が関与することについての費用対効果の検討などがある.

• 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
• 2003-10-18

著者

• 渡邉 修

  東京都立保健科学大学理学療法学科

• 渡邉 修

  首都大学東京大学院人間健康科学研究科

• 渡邉 修

  首都大学東京健康福祉学部

• 橋本 圭司

  東京慈恵会医科大学リハビリテーション科

• 橋本 圭司

  神奈川リハビリテーション病院 リハビリテーション科

• 大橋 正洋

  神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科

• 殿村 暁

  神奈川リハビリテーション病院心理科

• 藤縄 光留

  神奈川リハビリテーション病院理学療法科

• 生方 克之

  神奈川リハビリテーション病院相談科

• 生方 克之

  東京都立保健科学大学

• 渡邉 修

  東京都立保健科学大学

• 藤縄 光留

  東京都立保健科学大学

• 渡辺 修

  首都大学東京健康福祉学部

• 渡邊 修

  首都大学東京健康福祉学部

• 大橋 正洋

  神奈川リハビリテーション病院

• 大橋 正洋

  神奈川県総合リハビリセ

• 生方 克之

  神奈川リハビリテーション病院 医療福祉総合相談室

• 殿村 暁

  神奈川リハビリテーション病院

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