脳卒中患者における心拍変動を用いた自律神経機能に関する研究 : 血圧変動および動脈硬化との関連
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概要
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脳卒中が自律神経機能に及ぼす影響を心拍変動(HRV)を用いて検討した.24時間ホルター心電図によりHRVを評価し,血圧変動(24時間血圧測定)および動脈硬化度(頸動脈超音波検査)との関連を分析した.視床部脳卒中ではHRVの各指標が低下し,短期血圧変動が大きかった.HRVのLF/HFは短期血圧変動と動脈硬化度に相関した.HRV低下は急性期から慢性期まで継続した.脳卒中では,自律神経機能障害のために血圧が変動しやすく,圧受容体を介する血圧調整も障害されている可能性があった.HRV測定は脳卒中の急性期から慢性期における自律神経障害の評価に有用であり,血圧の変動性を予測しリスク管理の指標になると考えられた.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 2002-12-18
著者
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