トルコギキョウの発芽と抽だいを促進する吸水種子の低温処理方法

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トルコギキョウの種子発芽や苗の抽だいに最も促進的に作用する吸水種子の低温処理温度, 期間および低温処理中の光条件について明らかにしようとした.1. '天竜ホワイト'を供試し, 種子を水に浸漬して11℃で0, 1, 3, 5週間, 明条件または暗黒条件で処理し, 発芽率を調べた.吸水種子の低温処理を11℃で3または5週間, 明条件または暗黒条件下で行うことにより, 無処理の50%に比較して発芽率が向上した.最も発芽率が高かったのは, 暗黒条件で5週間の低温処理を行った場合であり, 67.7%に達した.2. 'あすかの朝'と'あすかの桜'を供試し, 吸水種子の低温処理を11℃で0, 1, 3, 5週間, 明条件または暗黒条件で行い, 抽だい株率を調べた.種子の低温処理をしないで30/25℃(昼/夜温)の条件下で播種すると, 抽だい株率は'あすかの朝'で12.5%, 'あすかの桜'で0%と低かった.これに対して, 'あすかの朝'の吸水種子を暗黒条件で5週間または明条件で3週間処理することにより, 抽だい株率が100%となった.また'あすかの桜'では, 暗黒条件の5週間処理で85.7%が抽だいした.3. 'あすかの桜'を供試し, 吸水種子の低温処理温度を2.5, 5, 10および15℃, 処理期間を0, 3, 5および7週間として組合せ処理を行い, 抽だい, 開花を調べた.種子の低温処理をしないと, すべての株がロゼット化して開花に至らなかった.これに対して, 10℃で5週間の低温処理を行うことにより, 100%抽だいし, 開花した.開花株率は低温処理温度と期間とのいずれの影響も受け, 2.5℃または5℃では長いほど(7週間), 10℃または15℃では5週間処理により開花株率が高くなるなど, 両者の交互作用が認められた.
2002-09-15

トルコギキョウの発芽と抽だいを促進する吸水種子の低温処理方法

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