Brassica campestris における子房の人工培養 : II.種々の炭素源による培養子房の発育
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概要
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Brassica campestrisの子房の人工培養において,種々の炭素源による培養子房の発育について検討を行なった。用いた実験材料はそれぞれ2倍体Brassica campestris L. ssp. chinensis(L.)Makino栽培品種雪白体菜と同質倍体Brassica campestris L. ssp. pekinensis (Lour.) 0lsson栽培品種野崎白菜とであった。2倍体雪白体菜の株間交配と同質4倍体野崎白菜の株間交配は,各々除雄後2日目に開花した柱頭上に当日開花した花粉をかけて行なった。交配後4日目の子房を植物体から切り取り,殺菌後試験管(18×180mm)の寒天培地に植え込んだ。試験管に植え込んだ子房は植え込み後,36目目に取り出し,茨の長さを測定し,また茨における着粒率と得られた種子の発芽率を調査した。種々の炭素源の培地における子房の人工培養による発育を調査した実験において,用いた培地組成はNITscH(1951)の無機物にwH1TE(1963)のビタミン類と寒天(89/1)を加えたものであった。用いた種々の炭素源はサッカロース,グルコース,ラフィノース,フルクトースとマンノースであった。各炭素源は各々50g/1の割合で培地に添加した。種々の庶糖濃度の培地における子房の人工培養による発育を調査した実験において,用いた培地組成はNITsEHの無機物に修正WHITEのビタミン類と寒天(8g/l)を加えたものであった。培地に添加した庶糖濃度は各々10g/l,30g/l,70g/lと90g/lであった。
- 日本育種学会の論文
- 1977-06-01
著者
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