ループを成す系図中の近交係数におよばず交叉の干渉の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Fを一般化された近交係数とする時、ループを成す系図中でFの成分を変える変換マトリックスm_uが存在するが、m_u=m^um_0の如くにm_uなるマトリックスを分解し、m_uの成分を組み換えの確率を用いて示した。ここで、連鎖する3遺伝子座を考慮に入れた。これらのマトリックスm_0、m^u、m_uの成分の値を高速電子計算機により計算した。計算例に用いた条件は、第1番目の遺伝子座と第2番目の遺伝子座との間における組み換えの確率を0.10とし、第2番目と第3番目の遺伝子座との間における組み換えの確率を0.05とした。以上の計算例について、ループ内の個体数が増すに従い、m_uの第8行の成分が1に近づき、他の成分は0に近づくことが分った。また、u=3のループについての計算例からは、K_<12>で表わされる交叉の干渉が減ずるに従ってマトリックスm_uの第8行の成分が一般に増すことが見られた。
- 日本育種学会の論文
- 1968-02-29
著者
関連論文
- 自殖集団内の遺伝子型頻度・平衡値
- 同胞交配下における常染色体および伴性遺伝子座の同型接合体頻度の推移
- 親子交配の近交係数におよぼされる交叉の影響 II
- 同胞交配の近交係数におよぼされる交叉の影響
- 親子交配の近交係数におよぼされる交叉の影響 I
- ループを成す系図中の近交係数におよばず交叉の干渉の影響
- 自殖集団の近交係数におよぼす交叉の干渉の影響
- 6a-H-2 Group Ring of Genotypes
- Diagonalization of a Generation Matrix by the Abelian Groups of Recombinations
- 8a-A-13 生体高分子における情報の伝達と群