パラフルオロフェニルアラニン処理によるブドウの培養茎頂における染色体数の変異

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概要

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ブドウの培養茎頂に対して,パラフルオロフェニルアラニン(PFP)を処理し,染色体数の変異を調査した、4倍体品種巨峰(2n=76)の茎頂を0.2〜O.3mmの長さに切出し,PFP(O,25,100,400μM)を含むMS培地で培養した.初代培養では400μMで生存率が低く,また,生育も劣った.また,25μM及び100μMでは,対照区との問に生育の差が認められたかった(Tab1e1).初代培養と同一濃度のPFPを含んだ培地で継代した茎頂で異常細胞分裂の発生を調査した.0μM区では,異常分裂が全くみられたかったのに対し,25,100及び400μMの各区とも,遅滞染色体,多極分裂,微小核だとの発生が観察された(Table2,Fig.1A)。また,処理区の茎頂では,染色体数が28から152までの広範囲に変異した細胞が観察された.
1987-06-01

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