かんしょ育種における塊根収量に対する選抜形質としての K_2O/N 比の利用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
かんしょ育種において,実生年次やその翌年次の塊根収量の評価は,実生から得られる個体数が少ないため。正しく行われにくい.そのため,個体数が多くなる実生3〜4年次以降にたらないと塊根収量に対する選抜カニ有効とならない.津野・藤瀬(1985)は塊根中の窒素含量が低くてK2O/N比の大きい品種が塊根収量の高いことを4品種を用いて確認している.本報告は多数の品種を用いて,上記2形質が塊根収量に対する選抜形質としての利用の可否を検討した. 58品種(1981年)と39品種(1982年)とを用いて,塊根収量と塊根の諸砂質の関係を見た.その結果,塊根中のK2O/N比と塊根収量の間に正の相関,塊根中の窒素含量と塊根収量・てん粉収量との間及び,塊根中の切干歩合と加里含量の間に負の相関が認められた.
- 日本育種学会の論文
- 1985-03-01
著者
関連論文
- ヨ-ロッパ産ナタネBrassica napus L.品種の細胞質雄性不稔性と稔性回復〔英文〕
- 栽培ナスと近縁野生種(Solanum sysmbriifolium)の非対称細胞融合による体細胞雑種作出
- かんしょ育種における塊根収量に対する選抜形質としての K_2O/N 比の利用
- インドにおけるrapeとmustardの栽培
- ナタネの脂肪酸組成改良育種に関する研究 : III. ナタネ種子油の脂肪酸間相関
- ナタネ試験研究総括検討会議概要報告
- 甘しょの分類におけるアイソザイム分析法の導入
- 34 近赤外分光法による甘しょの品質評価 : 1.昭和63年産塊根における主要成分の測定法の検討
- 33 甘しょにおける塊根萌芽促進法の開発
- 42 甘しょ塊根の貯蔵性に関する研究 : (3)食用新品種「フサベニ」の貯蔵条件による食味・品質の変化
- 41 甘しょの熟性に関する研究 : (1)昭和63年産塊根における早熟特性に関する調査
- 32 甘しょ塊根の貯蔵性に関する研究 : (2)食用甘しょ品種の貯蔵中の食味・品質の変化
- 31 甘しょ塊根の貯蔵性に関する研究 : (1)冬期室内放置条件下における品種間差異
- 極高でん粉品種「ハイスターチ」を片親とするF_1におけるでん粉含量等の遺伝様式