GCMを変更した2次元モデルに現れるQBO的な振動について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
東西・鉛直の2次元モデルを用いて、QBO的な振動を再現した。モデルは気候システム研究センター/国立環境研究所(CCSR/NIES)・大気大循環モデル(GCM)を変更したものである。東西の最大波数は10と粗い。σ-座標を用い、鉛直分解能は成層圏において約1kmの45層モデルである。積雲対流のパラメータはKuoのスキームを用いた。下部境界条件は300Kの固定した海洋を想定している。モデルには回転が入っていないので、成層圏のモードは重力波のみである。振動の周期は非常に短く、100日程度の周期をもつ。振幅はQBOの2倍の大きさになっている。重力波の東西風の振幅は約50ms^<-1>で、波の周期は下部成層圏において6日程度である。強い波の振幅はモデルの2次元性によると考えられる。卓越波数は1で、このとき位相速度はWallace-Kousky波に比べ2倍くらい速い。波に伴う鉛直運動量フラックスはQBOの3次元力学モデルにおけるものの、2(位相速度ファクター)×2.5^2(振幅ファクター)^2=2×6.25倍程度大きい。このモデルでの振動の振幅がQBOの2倍程度大きいことを考慮すると、6.25という波の振幅の2乗のファクターは早い振動の周期を説明することが可能である。
- 1993-12-25
論文 | ランダム
- 〔ドイツ堕胎〕刑法規定の対照表(抄訳)
- 〈 資料 〉 環境刑法に関する刑法解釈学の国際比較
- 「不法原因給付の法理と詐欺罪・横領罪の成否--フランス法との比較法的検討」恒光徹(岡山大学法学会雑誌 41巻3号)(刑事法学の動き)
- 「原因において自由な行為」金沢文雄(荘子先生古稀祝賀論文集「刑事法の思想と理論」)(刑事法学の動き)
- 限定責任能力論序説-2-わが国における展開を中心として