14. 皮膚毒性
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概要
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皮膚は外界と直接接触する体表面を被覆する器官で、たえず外界の刺激に対して防御的に働いている。しかも、解剖学的には、表皮、真皮、および皮下組織から成っているため、形態学的見地からみると、皮膚でみられる障害の現われ方は、基本的な組織障害の全スペクトラムを包含するので障害機序解析に役立つ. いま、薬物、化学物質が動物組織に何か有害な刺激物として働いたときに誘発される皮膚障害は、皮膚の表層細胞に対する直接的な障害による"一次刺激性反応"とアレルギー反応として知られる"二次障害反応"に大別される。前者は非特異的で、原因となる物質の濃度と接触時間に依存することが多い。一方、後者は薬物、化学物質が何らかの機序で生体内で抗原性(免疫原性あるいは免疫反応性)を獲得すると、生体は抗体の産生あるいは細胞性免疫の成立という形で対応、再度の抗原の侵入に対して抗原抗体あるいは抗原と感作リンパ球の相互作用によりアレルキー反応が誘発される. このほか、薬物の長期連用による蓄積毒性、治験量が中毒量に近接している場合誘発される毒性、あるいは薬物の光毒性、光アレルギーによる皮膚障害が誘発されることもある。
- 1992-02-28
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