日本産エンマコガネ類に見いだされるヒナダニ科の 1 新属 1 新種
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概要
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日本産エンマコガネ類のうち,5 種(コブマルエンマコガネ, マルエンマコガネ, クロマルエンマコガネ, フトカドエンマコガネ, カドマルエンマコガネ) の成虫の頭部・前胸間の膜質部あるいは後頭の側背部の陥凹に見いだされる雌のヒナダニをNeopygmephorinae 亜科に属する新属新種と認め,Heteropygmephorus onthophagi と命名, 記載した. この属は第1 脚脛付節の末端に大きな柱状突起(pinnaculum) を持ち, それに4 本のeupathidium と1 本の細長いソレニヂオン(ω2) を生じている点や第2 基節条の形態などでAegiptophorus Sevastianov and Abo-Korah, 1984 に似るが, 第1 脚脛付節は側面に切り込みを持たず, 柱状突起はさほど巨大ではなく, 爪の基部に近い剛毛u が短く刺状であることなどで区別できる. ツヤマルエンマコガネには, このダニは便乗しないようである.
- 日本ダニ学会の論文
- 2002-05-25
日本ダニ学会 | 論文
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