長期貯蔵籾の発芽について (続報) : 開封後の条件が発芽率におよぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
上記2か年の試験から、長期貯蔵籾は開封後急速に発芽率が低下することが再確認できた。また、低下の速度や程度は開封後の条件によって異なり、温度の変化よりも温度の変化がより強く影響することが明らかになった。すなわち、温度が低く籾の吸湿がない場合には、30℃という高温でも7週間発芽率は低下しなかったのに対し、温度が高ければ5℃でも4週間後には発芽率の低下が認められた。ただし、温度が高い条件下では当然高温区の方が発芽率の低下が著るしいことが、梅雨期の開封などの例から推察された。種子貯蔵が一般化されてきた現在、貯蔵庫から取り出した種子の扱いについては十分な注意が必要で、分譲配布などの場合には、できるだけすみやかに再密封することが最も安全な方法と考えられる。
- 日本作物学会の論文
- 1975-11-30
著者
関連論文
- 長期貯蔵籾の発芽について
- 水稲栽培条件の許容度に関する研究 : 第 8 報田植機栽培の植付深度の許容度について
- 水稲栽培条件の許容度に関する研究 : 第5報 直播栽培の刈取時期の許容度について (第142回講演会)
- 水稲栽培条件の許容度に関する研究 : 第4報 発芽苗立に対する均平の許容度について (第141回講演会)
- 水稲析衷直播方式に関する研究 : 散播間引条播化方式について (第141回講演会)
- 30. 乾田直播栽培の除草体系について
- 25. 栽培条件の許容度に関する研究 : 第6報 雑草防除に対する均平の許容度について
- 水稲栽培条件の許容度に関する研究 : 第1報 直播栽培における苗立本数および欠株の許容度について (第139回講演会)
- 水稲の穂枯症状に対する改善対策について (第136回 講演会)
- 〔79〕水稲採種方法に関する研究. 第I報 遺伝力査定(品種固定度)について : 日本育種学会第21回講演会講演要旨 : 一般講演
- 32. 水稲栽培条件の許容度に関する研究 : 第2報 雑草量の許容度について
- 5. 水稲栽培条件の許容度に関する研究 : 第3報 水田除草剤の薬害許容度について
- 〔52〕放射線照射による量的形質の変化について : 日本育種学会第19回講演会講演要旨 : 一般講演
- 〔34〕水稲の選抜効果に関する研究 第III報 糯性に関する集団選抜について : 日本育種学会第18回講演要旨
- 暖地における水稲の登熟に関する品種生態的研究 : 第 3 報登熟過程における青米歩合について
- 暖地における水稲の登熟に関する品種生態的研究 : 第 2 報登熟度について
- 暖地における水稲の登熟に関する品種生態的研究 : 第 1 報登熟期の下葉の枯上りと登熟の速度について
- 水稲の種子貯蔵に関する研究-続-長期貯蔵種子の開封後の寿命について
- 長期貯蔵籾の発芽について (続報) : 開封後の条件が発芽率におよぼす影響
- 水稲の下葉の枯上りについて