光線による米の粒質診断に関する研究 : 第 1 報 粒質検査器による検定について
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概要
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米質を調査する場合の最も重要な指標は試料中に含まれる種々の障害粒の数量ならびに障害の程度である。しかしながらこれらの正確な調査を肉眼的に行なうとなると非常に難しい。最も一般的には米の検査等級を決める際に行われるように, 一定の基準を予め作っておき, この基準粒質に照して直感的な判断によって決定せざるを得ない。また精密な実験的調査で各種障害米の含有率を個々に調べる場合でもやはり肉眼的感覚に頼らざるを得ず, 複合的でかつ連続的に障害程度を異にする障害米を適正に判別し, しかもそれらの結果から米質を総合的に判定するには多分に主観が介入するのは避けられない。すなわち米質の良否の基準となる一元的にしてかつ客観的な指標が得られていない現状では, 米質の適確な検定は極めて困難といわざるを得ない。著者は米の登熟過程における種々の障害が結果的には粒の胚乳でんぷん組織の部分的な不透明ならびに果皮組織の色素の異常に集約されるとの観点に立ち, これら障害の程度を一元的に測定する機械的方法を考案することにより, 米の粒質を極めて容易かつ高精度に検定し得ると考えた。障害による粒内異常組織の光線に対する透過または反射特性が正常組織のそれらと異る点は日常観察される処である。著者はこの点に着目し, 測光的方法による米質の検定法について検討を行なった。
- 1971-11-30
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