28 農家水田で栽培した水稲の出穂後の出液速度と穂重
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
植物の茎葉部を切除すると切口から出液が出てくる現象は、根圧による能動的吸水を基盤としている。出液速度の測定は比較的容易であり、また、根の呼吸や酸化力の測定とは異なり根系を掘り出さなくてもできるため、圃場において根系全体の活性を評価する方法として期待されている。そこで、著者らは主に水稲とトウモロコシを材料として、出液現象の基礎的特性について研究を進めている。すなわち、出液速度の日変化、生育に伴う推移、地温の影響、根量との関係(阿部ら, 1998;森田ら, 1998a;森田, 1998b;森田, 1998c;森田ら, 1998d;岡本ら, 1999)などについて検討してきた。その過程で、水稲では収量と出液速度との間に対応関係が認められる例があった(森田ら, 1997;Songmuang et al., 1997)。また、トウモロコシでは雌穂の登熟と出液速度との間に、競合的な関係があることが示唆された(岡本ら, 1999)。そこで、本研究では農家水田で栽培した水稲を対象にして、とくに出穂以降における登熟の進行と出液速度の推移との関係に着目するとともに、成熟期における出液速度と穂重との関係を検討した。また、出穂時に除穂処理を行ない、出液速度の推移にどのような変化が現われるかも検討した。
- 1999-12-03
論文 | ランダム
- ペル-国ワンサラ南部鉱床の探鉱成果について
- ペル-・ワンサラ鉱床における最近の探鉱成果--特に鉱石鉱物の帯状分布の研究にもとづく探鉱タ-ゲットの抽出
- 神岡茂住鉱床の鉛・亜鉛の帯状分布について (日本鉱業協会探査講演)
- 冷戦終結に伴う社会生活環境の変化 I : ポーランドの学術環境
- 太陽電池による微生物制御