甘しょ種子の発芽に関する研究 : 第5報 種子の形や大きさと硬実の関係
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概要
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1.甘しょ種子の形や大きさと硬実性の関係を知る目的で2つの実験を行ない,その1は10組合せのF_1種子を形別に分類して硬実性の強弱を調査し,その2は27品種の母本を使ってF_1種子を作り,種子の重さ,大きさ,硬実率,硬実性の強度について調査した。2.実験Iでは種子の形によって硬実性に殆んど違いはなく,形によって硫酸処理前にその種子の硬実性の強弱を予測できないことが明らかに1なった。3.実験IIでは種子の重さと大きさとの間には極めて高い相関があることがわかった。また,種子の硬実率と硬実性の強度との間には関係がないし,種子重と硬実1性の強弱の間には5%水準で有意な相関が認められ,大きくて重い種子は硬実性が強いといえるが,小粒で軽い種子が必ずしも硬実性が弱いとはいえないので実用的に利用できるものではないことがわかった。
- 日本作物学会の論文
- 1972-06-30
著者
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