夏小豆の収量要因について
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概要
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収量形質に及ぼす栽培要因の効果としては,m^2当たり莢数は播種期が4月10日〜5月10日ではほぼ一定であり,m^2当たり株数が5.6〜16.7株の範囲では密植ほど増加し,熔燐の多量施用によって増加した。1莢粒数は5月中旬以降の晩播や熔燐の多量施用によって減少した。干粒重は疎植に比較して密植で,標肥より倍肥で,晩播より早播の場合に増加した。したがって,反収200kg程度の栽培要因としては,播種期が4月10日〜20日,栽植密度がm^2当たり8.3〜16.7株,a当たりの施肥量がN-0.25kg,P_2.O_5-0.75kg,K_2O-0.6kgに熔燐-15kgであるが,品種,播種期,栽植密度間は交互作用が強いため,さらに具体的には,茶殻早生程度の極早生種の場合は4月0日播でm^2当たり16.7株,光小豆程度の早生種の場合は4月10日播でm^2当たり8.3株のやや疎植で,4月20日播で16.7株が標準となる。
- 日本作物学会の論文
- 1971-12-10
著者
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