大麦の品質研究における時間一定搗精法,歩留一定搗精法および完全搗精法の比較
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概要
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食用大麦の育種における品質検定法としての搗精法を検討した。完全搗精に要する時間と55%搗精に要する時間の間には,統計的に0.1%水準で有意な正の相関関係が認められた。このことから,完全搗精では,粒がほぼ一定層まで削られることが分かった。完全搗精は,搗精法の基本であるが,これには多くの労力と時間が必要であり,かつ熟練を要する。これを代替する方漆として,55%搗精は有効であり,これによって搗清時間の系統間差異ならびに精麦の白度の系統間差異を完全搗精に替わって把握できることが明かになった。
- 日本作物学会の論文
- 1992-12-21
著者
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