石炭鉱汚濁水が水稲の生育,収量に及ぼす影響(予報)
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概要
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最近鉱工業の発展に伴い河川の水質が汚濁されることが,各方面で問題となっている。農業上では灌概水の質としてその汚濁度が問題となっている。国が水質汚濁防止法を制定公布し,この対策の具体化が急がれることとなり,昭和36年度から福岡県の遠賀川,北海道の石狩川が水質汚濁防止水域として指定を受ける状態となった。石炭鉱汚濁水でも作物に対する特殊有害物を含まない限度においては,農作上或る程度のものは悪影響はないと考えられていた。しかし,これ等に関する具体的な資料はほとんど見当らない。汚濁水が農業上との程度髭錘しているか,特に水稲に対する被害の基礎的資料を得ようとして,遠賀川の各水系毎の重要堰で採水して,その水質分析を行い,これと関連する収穫物調査を実施したものである。これによって二水稲に対する石炭鉱汚濁水の被害様相を把握し,水稲の形態被害を追求する,手がかりを得ようと考えて検討したものである。よって得た成績の一部を報告する。
- 1961-10-25
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